📅 最終更新:2026年5月13日

MLOpsエンジニアとは
仕事内容・年収・キャリアパス【2026年版】

MLOps(Machine Learning Operations)エンジニアは、機械学習モデルの開発から本番運用・継続的改善までのライフサイクル全体を担うエンジニアです。AI・LLMが実業務で使われる時代に急速に需要が高まっている職種で、MLエンジニアとDevOpsエンジニアの両方のスキルを融合したハイブリッドロールです。

✓ 年収レンジ:700〜1,400万円 ✓ ML×DevOps×クラウドのハイブリッド職

MLOpsエンジニアとは何か

MLOps(Machine Learning Operations)は「機械学習(ML)+DevOps」の造語で、MLOpsエンジニアはMLモデルの本番環境への安定した継続的デプロイを実現するための基盤・パイプライン・プロセスを設計・構築・運用する専門職です。

データサイエンティストやMLエンジニアが作ったモデルを「Jupyter Notebookの中で動くもの」から「ビジネスで使える本番システム」に変換するのがMLOpsエンジニアの役割です。LLMの普及によりGenAIOpsという派生分野も急成長中です。

MLOpsエンジニアが担う主な業務

  • → ML CI/CDパイプライン(MLflow・Kubeflow・Vertex AI等)の構築・管理
  • → 特徴量ストア(Feature Store)の設計・運用
  • → モデルのデプロイ・バージョン管理(モデルレジストリ)
  • → 本番モデルの監視・ドリフト検知・自動再学習トリガー
  • → LLMのプロンプトパイプライン・RAGシステムの本番化
  • → GPU/TPUクラスターの最適化・コスト管理
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MLOpsとDataOpsの違い:DataOpsはデータパイプライン・データ品質管理を担い、MLOpsはMLモデルのライフサイクル管理を担います。実務では両方を担当するMLOpsエンジニアも多く、「ML Platform Engineer」という呼称も増えています。

MLOpsエンジニアを採用している主な企業・業界

企業カテゴリ 代表企業・事例 求められるもの
大手テック・AI企業Google、AWS、Azure、Preferred Networks分散学習・大規模MLパイプライン設計力
AI/ML スタートアップLLM系スタートアップ、AIプロダクト企業LLM推論最適化・RAGパイプライン・GenAIOps
金融・保険大手銀行・証券・保険各社のAI部門コンプライアンス対応・モデルリスク管理
EC・小売楽天、Amazon Japan、メルカリ等リコメンドモデルのA/Bテスト・リアルタイム推論
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2025〜2026年にかけてLLMの本番運用ニーズが爆発的に増加し、GenAIOps(LLMOps)エンジニアの需要が急拡大しています。RAGパイプライン・プロンプトバージョン管理・LLM監視ツール(Langfuse等)の経験者は特に引く手あまたです。

キャリアロードマップ

MLOpsエンジニアへの道は「ML側(データサイエンス・MLエンジニア)」と「インフラ側(DevOps・SRE)」の両方から入れます。

1
〜2年目

ML基礎 or インフラ基礎の習得

MLルート:Python・scikit-learn・PyTorch/TensorFlowでモデル実装の基礎。インフラルート:Docker・Kubernetes・CI/CDパイプライン(GitHub Actions等)の実務経験を積む。どちらのルートでも「もう一方の知識」を独学で補う意識が重要。

2
2〜4年目

MLパイプライン・本番デプロイの実務経験

MLflow・Kubeflow・Airflowなどのオーケストレーションツールを使ったパイプライン構築経験を積む。モデルのコンテナ化・REST APIエンドポイント化・SLO/SLA設計など本番運用の基礎を習得。クラウド(GCP Vertex AI・AWS SageMaker・Azure ML)のMLプラットフォームの実務経験も重要。

3
3〜6年目

LLMOps・MLプラットフォーム設計をリード

RAGパイプライン・LLMファインチューニングの本番化・プロンプトバージョン管理・モデル評価フレームワーク設計など、GenAI時代のMLOpsを主導する。Feature Storeの設計・モデルドリフト監視の仕組み構築など、大規模MLプラットフォームの中核を担う。

4
6年目〜

ML Platform Lead・MLOps Architect

組織全体のML基盤設計・チームのマネジメント・ML戦略の策定に携わる。AI Platformのアーキテクトとして採用・設計の意思決定を担う。年収1,200〜1,400万円+の射程に入る。

求められるスキルセット

技術スキル

Python Docker/K8s MLflow Kubeflow Airflow SageMaker/Vertex AI Terraform/IaC LangChain/LangFuse PyTorch/TensorFlow

ML・ソフトスキル

MLモデル評価・指標設計 データドリフト検知 SLO/SLA設計 コスト最適化 データサイエンティストとの協働

年収・待遇の目安

年収レンジ(経験・企業規模による)

700〜1,400万円

フェーズ 年収目安 主な役割
ジュニアMLOps700〜850万円既存パイプラインの運用保守・改善
ミドルMLOps850〜1,100万円新規MLパイプライン設計・LLMOps構築
シニアMLOps1,000〜1,300万円ML基盤設計・チームリード・アーキテクチャ決定
ML Platform Lead1,200〜1,400万円+組織MLプラットフォーム戦略・マネジメント

よくある質問

Q. MLOpsエンジニアになるにはMLの知識とインフラの知識どちらが必要ですか?

A. 両方必要ですが、どちらを深く持っているかで入り口が変わります。MLエンジニア・データサイエンティスト出身ならDockerやCIの知識を補う、DevOps/SRE出身ならMLの基礎(モデル学習・評価指標・特徴量)を補う、という形でトランジションするのが現実的です。完全にどちらも最初から持っている人は少ないです。

Q. LLMの普及でMLOpsエンジニアの需要は変わりましたか?

A. 大幅に増えています。従来のMLOps(モデル学習・デプロイ・監視)に加え、RAGパイプライン・LLMファインチューニングの本番化・プロンプトバージョン管理・LLM監視(Langfuse等)などGenAI時代特有の課題が増え、「LLMOps」「GenAIOps」を担えるエンジニアへの需要が急増しています。

Q. MLOpsエンジニアとSREの違いは何ですか?

A. SREは一般的なソフトウェアシステムの信頼性・可用性を担当するのに対し、MLOpsエンジニアはMLモデル特有の課題(データドリフト・モデル劣化・特徴量管理・モデルバージョン管理)も扱います。実務では「MLをよく知るSRE」または「インフラをよく知るMLエンジニア」がMLOpsエンジニアになることが多いです。

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